全4回に渡り大学中退したらどうやって就活する?にある4つの就職方法を解説していきたいと思います。
第三弾は専門学校に入り直して専門卒の新卒として就職するパターンの話です。
専門卒の新卒ってどういうこと?現実的なの?
大学中退して専門学校に入り直して新卒就活するという話
大学中退をしたはいいものの、最終学歴が高卒になってしまうというのは意外と後から効いてきます。
なぜなら、そもそも高卒では採用しないという企業が結構な割合存在するからです。
特に、ホワイトカラーと言われるいわゆるスーツを着るような仕事の場合は高卒NGの場合が多いです。
全くないのか?と言えばもちろんそんなことはありません。
とにかく職歴をつけるということを目的にする場合は大学中退者(=高卒)でも採用してくれる会社はちゃんとあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
そうはいっても、
中途扱いではなく新卒として入社したいという場合は
A,専門学校に入る
B,大学に再受験して入学しなおす
C,他大学に編入する
という選択肢があります。
大学に編入/入学するのは金銭的にも労力的にも大変なので。
現実的なのはA,専門学校に入るになるかと思います。
専門学校を卒業しても新卒扱いになりますので、
専門学校に入りなおすメリットとデメリットを解説していきます。
専門学校を卒業すると専門卒の新卒者になる
専門学校はれっきとした学歴です。
つまり専門学校を卒業した方は専門学校卒の学歴を保有することができます。
なので、大学中退のままだと最終学歴は高卒ですが、専門学校を卒業すると最終学歴は専門卒になります。
大学を中退して高卒で就職をすることが難しいと感じた方はのなかには
専門学校に入り直される方が結構な数いらっしゃるのは事実です。
というのも、専門学校の場合、大学とは違って手に職をつけるという意味合いの学校であることが多く、卒業=手に職をつけられることから、ゼロから就職するよりも実はスムーズだったりします。
では、具体的にどんなメリットやデメリットがあるのかを見ていきましょう。
専門学校に入るメリット
・手に職をつけられる
やはり一番はこれではないでしょうか?
大学の場合、総合職として就職し、ジョブローテーションでジェネラリストになっていく場合が多く、学校を卒業した時点でスペシャリストとして生きていけるというのはメリットと言えるでしょう。
・新卒カードが手に入る
こちらは会社にもよるんですが、企業によっては専門卒でも大卒者と同じ枠で採用を行っている場合があります。
そういった会社であれば、大学を辞めたとしても専門卒者として辞めなかった時と同じ会社を新卒採用枠として応募することができます。
・大学受験を経験したことが差別化になる
これは直接的なメリットとは言えないかもしれませんが多くの専門生は高校卒業後すぐに入学してきます。つまり、大学受験勉強を経験していない方が大半です。
2,3年後、専門学校を卒業して就職する際に、同じ資格を持っていて人物的に同じような評価だった場合、最後に採用の可否を決めるのはどれだけ困難な経験をしたかどうか。です。
大学を辞めたとは言え、厳しい受験戦争を勝ち抜いたのは事実です。
なので、他の人と違う経験をしているということが評価ポイントとして強みにもなり得るのです。
専門学校に入るデメリット
もちろんメリットばかりではありません。
デメリットにはどんなことがあるのか見ていきましょう。
・学費がかかる
当然、専門学校も学費がかかるため入学すると学費を払わなければいけません。
学校にもよりますが2年で200~300万円ほどかかかることもありこちらの費用を負担するのはデメリットと言えるかもしれません。
特に、経済的な理由で大学を中退した方だと現実的には不可能な選択肢になるかもしれません。
・キャリアが固定される可能性がある
メリットの裏返しになるんですが、専門職系の専門学校に入学した場合、卒業後のキャリアが固定されてしまう可能性が高くなります。
たとえば、国家資格系の職業の場合にそちらの道に進んでからやっぱりWebマーケティングをやりたい!などでの転職はかなりしづらくなります。
もちろん、不可能とは言いませんが大学中退後すぐに就職する場合よりは可能性が低くなりますので自分の興味や関心をしっかり考えてから選択するようにしてください。
・専門卒でも受けられない企業も一定数ある
大手企業や有名企業の場合、専門学校卒でも受験資格がない場合も多くあります。
受験資格に”大学卒業以上”などと記載している企業については、専門卒では受験できないのでお気をつけください。
などのデメリットが考えられるかと思います。
就職できるかどうかは学歴ではなく本人の価値
こんなことを言ってしまうと元も子もないんですが、
学歴というのはどの会社を受けられるかどうかの入場券でしかありません。
要件をクリアして選考に乗ったら、あとは本人にどれだけの価値があるかどうかで採用されるかどうかは決まります。
よく、面接で落ちた理由を学歴や学校のレベルのせいにする人がいますが、
面接まで進んで落ちたのなら、本人の問題以外の何物でもありません。
いかに周りより価値を感じてもらえるか、可能性を感じてもらえるかでしかないんです。
繰り返しになりますが、学歴は選考を受けるための入場券でしかないということは覚えておいて損はない考え方だと思います。
専門学校にいった方がいいのか、いかない方がいいのかはその人の目指すべき生き方によっても変わってきます。
専門学校をおススメできる人とおススメできない人をこちらの記事で紹介しています。
就活する際に必要な考え方は学歴問わず共通
就活する際に必要な考え方に学歴は関係ありません。
むしろ、大学中退の回り道がある分、しっかり準備して挑む必要があります。
「就活がうまくいって内定を連発する人」はどういうことを考えて挑んでいるのかを知っておくことで自分がどう戦えばいいのかが分かります。
・どうやって就活をすればいいのかわからない
・何を準備すればいいのかわからない
という方に自分がおススメしている本をご紹介します。
就活について体系的に書かれているので、とても理解しやすいです!
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大学中退して専門学校に入り直して新卒就活するという話まとめ
いろいろとお伝えしましたが、
大学中退後に専門学校へ入ることのメリットがあるのは事実です。
専門卒の新卒として社会に出れれば、少なくとも大学中退(=高卒)で社会に出るよりは、
社会に出た直後に感じるデメリットは少ないのは間違いないと思います。
一方で、専門学校に入学という時間・経済的な負担が発生するため、
安易に専門学校へ入学という選択をせず、自分の興味や関心はどんなことにあるのだろうかということをぜひ考えてみてください。
繰り返しになりますが、その後のキャリアチェンジが即就職した場合のように職種チェンジの選択肢が取りにくくなる可能性もあるので十分に考えて選択するようにしてください。
キャリアは自分で創るものです!