以前書いてたこちらの記事についてメリットやデメリットについて質問をもらうことが多かったので、
今回は”キャリア”という観点からメリットとデメリットをお伝えしてみようと思います。
そもそも専門学校とは?
高校を卒業したら大学か専門学校かみたいに高校を卒業した人が行くところという認識の専門学校ですが、法律上の定義としては、「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図る」ことを目的とした専修学校のうち専門課程を設置している学校を専門学校と呼びます。
> 「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図る」
からも分かる通り、大学のような学術の研究機関ではなく、手に職をつけることを目的とした機関になります。
専門学校の種類は分野別に分けると30種類くらいあるようです。
これを見てもらえば分かると思いますが、
いわゆる総合職というよりも、手に職をつける系の分野がメインですね。
服飾系や美容系など専門学校と聞いてイメージする分野もありますが、
エアラインやブライダルなども専門学校として存在するんですね。
キャビンアテンダントやウェディングプランナーなどにはこういった学校を卒業した人もいらっしゃるということですね。
自分も初めて知りました。
このように、幅広く様々なジャンルの技術を身につけることができるのが専門学校になります。
専門学校のメリットとデメリットとは?
専門学校のメリットとデメリットにはどんなことがあるんでしょうか。
もちろん、人によってメリットとデメリット異なってくるのですが、
一般的に言われている専門学校へいくメリットとデメリットについて説明します。
メリット
・大学で学べないことを学ぶことができる
大学はあくまでも学術研究機関なので、一部の例外を除くと専門学校のように職業訓練のようなことを学ぶことができません。
大学では学べない内容を学ぶことができるのは専門学校にいくメリットといえます。
・独立しても生きていけるスキルを身につけることができる
これが最大のメリットだと思います。
特殊技能を必要とする職業の企業が自社で学校を設立して資格取得から就職までできる学校などもあり、将来独立して生きていくことができるスキルを身につけることができます。
・同級生は仲間でありライバル
同級生は同じ分野のことを学ぶ仲間であると同時に、独立した際はライバルになる人たちです。
ライバルというとネガティブに聞こえるかもしれませんが、
独立して経営者となった際には同業社長というのはとても心強く様々な相談ができる相手となります。
学生のうちにそういった相手を見つけられるというのはとても大きなメリットだといえます。
デメリット
・軌道修正ができない
メリットの裏返しですが、専門学校は学ぶ内容や将来の進路が特定の分野に特化されているということもあり、途中で興味や目標に変化があったとしても軌道修正ができないというのがデメリットになります。
・専攻した分野以外の勉強ができない
こちらもメリットの裏返しですが、入学する時点で学ぶ内容が決まっています。
大学のように入学してから興味が湧いてきた内容も勉強してみる。のようなことができないのはデメリットといえるかもしれません。
・専門卒では就職できない会社や仕事がある
専門学校は特定の職業の職業訓練の場所という背景がありますので、
みなさんが知っている企業では学歴要件が大卒以上で専門卒では受験することもできないということが結構あります。
就職できる会社の幅が狭くなるという意味ではデメリットになるかもしれません。
大学中退してから専門学校へいくことのメリットとデメリットにはこのようなものがありますが、
ご自身が将来どうなりたいのかを考えてから選択するのがいいかと思います。
大学中退して専門学校に向いているのはこんな人
では、どんな人が専門学校に行くのがおススメかというと、
独立して自分でビジネスをしたい人です。
手に職をつけるということは、自分一人だけでも商売ができるということになります。
もちろん、初めはどこかに就職して経験を積む必要がありますが、
独立することを前提に働くことになるので最終的には自分のお店を持ったりすることになります。
先ほど書いたように、客室乗務員やウエディングプランナーだと企業に勤めることになるかとは思いますが、
美容師や鍼灸師などは自分でお店を持って独立するイメージそのものですね。
大学を中退して超有名企業への道が難しくなってしまったのなら、
いっそのこと手に職をつけて自分のスキルで生きていくというはむしろチャンスが大きい選択だと思います。
下手に一般企業に入ろうとしてブラック企業を転々として履歴書が汚くなるよりも、
自分のスキルを磨く方が5年後、10年後に全然違う人生を歩んでいる可能性が高いです。
普通のサラリーマンになることに違和感を感じている方や、絶対にイヤだという方には、
独立して生きていく生き方はとてもおススメだと言えます!
もし、いま自分が大学中退したら専門学校に入るのか?
自分がいま大学を中退したら、
専門学校に行くんじゃないかなと思います。
ITやプログラミングを学べる学校や鍼灸師など国家資格を取得できる学校に入り、
数年経験を積んだらフリーランスなど独立します。
というのも、自分は大学を中退してから(ブラックな)広告制作会社に入社し、
満員電車に揺られて1時間かけて通勤し、終電まで残業して休日出勤で土日のどっちかは仕事でもちろん振替休日も無し(違法です)な生活を経験したので、
あんな苦労をするくらいなら自分一人の力で生きていける道を早い段階で選びます。
今の時代、サラリーマンとして何年も生きていても、独立して生きていける人がどれだけいるかと言えば、
大半の人は会社を辞めると生きていけない人ばかりだろうなと思います。
会社というのは多くの人がそれぞれの役割を分担して仕事をしているので、
会社がなくなれば何もできなくなってしまいます。
それに引き換え、自分にスキルがあれば会社に縛られることもないですし、
働く国や時間だって自分で管理することができます。
これからの時代、いかに自分の好きなように生きられるかというのが重要だと思うので、
スキルを身につける方向に進むだろうなと思います。
まとめ
専門学校というのは企業に就職するというよりも、
スキルを身につけて独立しようという志向がある人に向いている選択です。
逆に言えば、企業に就職したいという場合であれば、
無理に企業に就職しなくても、大学中退してすぐに就職する方が早いです。
専門卒以上じゃないと受けられない会社にどうしてもいきたいというような理由がないようであれば、
お金もかかるので無理に専門卒の資格(学歴)を得るメリットは大きくないんじゃないかと思います。
自分は独立して自分でビジネスをやっていきたいのか、
会社に入ってサラリーマンとして生きていきたいのかを考えてみてください。
自分の理想の生き方によって取るべき選択は異なると思います。
少しでも参考になれば幸いです。
いかがでしたでしょうか?
人それぞれの生き方が多様化している中で、子供の頃からあると言われて育ってきた”レール”なんてものは実はあってないようなものなのです。
ましてや、乗っていれば安泰なんてものはありません。
いかに自分らしく生きるか、自分は何のために働くのかをしっかりイメージするのがこれからはとても重要です。
キャリアは自分で創るものです!